CASE 09 · 38歳男性 · Q1/4

午後の一般内科外来

午後の外来に、紹介状を手にした38歳の男性が入ってきた。働き盛りのサラリーマンで、「血圧がどうしても下がらなくて」と少し困った表情だ。 かかりつけでARB、Ca拮抗薬、サイアザイド系利尿薬の3剤を順に足され、きちんと内服しているという。それでも今日の診察室血圧は162/98mmHg。家庭血圧も同じくらいだ。「薬が合わないんでしょうか」と漏らす。 30代での発症、そして3剤を使っても下がらない——この組合せ自体が、ただの本態性高血圧として片づけてよいのか立ち止まらせる。問診を進めると、最近は足に力が入りにくく、夜中に何度もトイレに起きる、こむら返りも増えたという。降圧薬を一剤ずつ足していく前に、拾い上げるべき病態が隠れていないか。